新生児保育士の給料・待遇は?実際の働き方と収入をチェック
生まれたばかりの赤ちゃんを専門にケアする「新生児保育士」。近年、NICU(新生児集中治療室)や産婦人科クリニックなどでの活躍が注目されています。
しかし、その仕事内容の専門性に対して、「給料や待遇はどうなの?」「一般の保育士と違うの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
本記事では、新生児保育士の仕事内容から実際の給料、働き方、そして将来性まで詳しく解説します。

1. 新生児保育士の仕事内容とは
新生児保育士は、主に生後28日以内の赤ちゃん(新生児)を対象に保育・ケアを行います。一般的な保育士とは異なり、より繊細な対応と医療的な配慮が求められます。
主な業務内容:
- 授乳補助(母乳・ミルク)
- オムツ替えや沐浴
- 睡眠・体温管理
- 赤ちゃんの表情や呼吸状態の観察
- 医療スタッフとの連携(NICUでは特に重要)
- ご家族へのサポート・育児相談
2. 必要な資格・スキル
新生児保育士になるには、まず「保育士資格」が必要です。
ただし、病院や医療施設で働く場合、以下のようなスキルや経験が求められることもあります:
- 乳児保育の実務経験
- 小児医療に関する知識
- 新生児蘇生法などの研修受講歴
- 育児支援や心理的サポート能力
看護師免許が必須というわけではありませんが、看護助手として働くケースもあり、医療現場に慣れていることが評価される傾向にあります。
3. 給料の相場と待遇(全国平均・地域別)
新生児保育士の給料は、勤務先の種類や地域によって大きく異なります。
正社員の場合(全国平均):
- 月給:約20万〜28万円
- 年収:約300万〜400万円
パート・アルバイトの場合:
- 時給:1,000円〜1,500円前後
地域別の違い:
- 東京都・大阪府など都市部:平均月収25万円以上も可能
- 地方:20万円未満のケースも
勤務先による違い:
- 病院やクリニック勤務:医療手当や夜勤手当あり
- 保育施設勤務:一般的な保育士水準に近い
4. 福利厚生・待遇面の特徴
勤務先によって異なりますが、多くの医療施設や法人保育園では以下のような福利厚生が用意されています。
- 社会保険完備
- 賞与(年2回が一般的)
- 夜勤・休日勤務手当
- 資格手当(例:新生児蘇生法修了者)
- 住宅手当・社員寮あり(法人による)
- 育児休暇・産休の取得実績あり
福利厚生の充実度は、病院系の方がやや高い傾向にあります。

5. 実際の働き方・一日の流れ(例)
産婦人科クリニック勤務の場合:
08:30 出勤・申し送り
09:00 新生児の体温測定・観察
10:00 授乳・おむつ替え
12:00 昼食・母親への育児指導
15:00 沐浴サポート
17:00 報告記録・翌日の準備
18:00 退勤
NICU勤務の場合:
- シフト制(夜勤あり)
- 医療スタッフとの密な連携
- 赤ちゃんの状態管理や保護者説明も日常業務
体力的な負担や神経を使う場面も多いため、ストレス対策やチームでの協力が不可欠です。
6. やりがいと大変さ
やりがい:
- 命を守るという重大な使命感
- 赤ちゃんの成長を間近で感じられる喜び
- 保護者との信頼関係が築けた時の達成感
大変さ:
- 慣れるまではプレッシャーも大きい
- 医療知識や緊張感のある現場対応が必要
- 感染症などへのリスク管理も必要不可欠
7. 将来性とキャリアパス
少子化の中でも、医療的ケアを要する新生児のサポートニーズは高まっているため、新生児保育士の将来性は十分にあります。
キャリアの選択肢:
- NICUのリーダーや育成担当
- 医療保育士・看護助手への転身
- 育児アドバイザー・訪問保育スタッフ
- 開業保育士やオンライン育児相談などフリーランスの道
研修や通信講座でスキルを磨くことで、専門職としてさらにステップアップが可能です。
まとめ
新生児保育士は、一般の保育士とは異なり、専門性の高い仕事です。
給料や待遇面は勤務先によって差がありますが、医療現場で働く場合は手当や福利厚生が比較的充実しているのが特徴です。
何より、新生児の命を守り、成長を支えるこの仕事には大きなやりがいがあります。
今後ますます注目される職種として、自分に合った働き方を見つけてみてはいかがでしょうか?